正論モンスター化した2019年と2020年の抱負

正論モンスター化した2019年と2020年の抱負

Created
Mar 21, 2022 12:44 PM
Tags
Cover
GWake0I9A3339_TP_V.jpg
notion image

正論モンスター化した2019年と2020年の抱負

あけましておめでとうございます。2020年代に入ったことで心機一転アウトプットを開始しようかと思います。

2019年を振り返る

2019年を一言で表すと「現実を知った1年」でした。社会人生活も2年目に入りより広い視野でサービス・チームを見れるようになってきたと同時に、社会の仕組みや自分自身の現状についても理解が進んだ1年でした。2020年の自分のためにも文章にしたためようと思います。

正論では何も変わらないことを知った

今年は何かと物事を正論で話すことを心がけてました。そして沢山失敗しました。これは2019年の目標に「本質的な問いを建て、会話する」というものを上げていたからです。なぜこの目標を建てたのかというと2つ理由がありました。
1つは「社会人1年目の自分が受動的に動いており、エンジニアとして手を動かす以外の価値を提供できていなかった。」という社会人一年目の反省から。2つ目は「チームに控えめななメンバーが多く、MTGなどが形骸化しており議論ができていなかった」というチームの課題を感じてものです。実際はどこの組織もこんなものなのかな?とも思うのですが、ベンチャーのスピード感に惹かれて入った自分としては「あ。。」って感じで、「自分が問いを建てなければ!!」という強い意識がありました。
そんあ背景があり、「本質的な問いを建て、会話する」という目標を掲げていたわけなのですが、これがびっくりするほど裏目にでます。
なぜ裏目にでたのか、それは自分の「本質的な問いを建て、会話する」という目標からとった行動に下記観点が足りていなかったためです。
・課題の温度感はチーム内で擦り合っているのか

課題の温度感はチーム内で擦り合っているのか

個人的には課題と思ったことででも、チームが課題に対して理解してくれないと進まないなということを学びました。そして課題に対しての捉え方も、「現状前より進展しているから良い」なのか「現状ではまだまだ足りていないから解決しないといけない」とでは大きな差があることを感じました。
そのため「前より進展しているから良い」と考えている人に対して、「現状ではまだまだ足りていないから解決しないといけない」という発言すると、「頑張っているのに・・・」となるのは当然です。要はチーム内でのすり合わせを行わないまま、個人対チームで対話をしていたわけです。

課題に対する具体的な解決策はあるか

「代案のない正論は時に害になる」ということも今回学びました。チームで会話して解決しようということを弊チームでは掲げていましたが、私はこれをある意味でミスリードしていました。課題を挙げれば、チームメンバーは全力で会話して解決してくれる。そう思ってました。しかし実際はチームが求めていたことは代案のある問題提起であり、議論するためのトピックではなかったのです。
これはチームの課題とかでは何でもなくて、他人のあげた課題を自分ごととして全力で考えてくれる人などそんな都合よくいないということです。街頭でのボランティアの呼びかけに対する対応みたいなものなのです。(あえて、そこを目指す世界線に期待していた自分もいましたが。)
そして同時に、議論は代案がある方に流れやすいということも学びました。日々感じていた、代案が課題の本質からずれた状態で進む議論のメカニズムを理解できました。これを踏まえて個人的には逆にいうとチームには意思決定だけしてもらえば良いという整理になったので動きやすくなりました。

信頼資産自体が存在するのか

「何を話すのか」と同時に「誰が話すのか」の大切さも気が付きました。同じ事を話しているのに、話す人が違うだけでチームの受け取り方が違うことが多々ありました。人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている という本にも「信頼資産を持つ人の能力は下駄を履かされた状態で評価される」とありましたが、まさにそのとおりなのだなと思いました。
そのため信頼資産を稼ぐことはもちろんなのですが、信頼資産に負けない準備をすることも大切なのだなと思いました。新卒入社の何もできない自分としては、数ヶ月おきに中途で信頼資産をもった人が入ってきてすごくやりづらい感を感じていますが仕方ないですね。ちなみに、本質で殴り過ぎた結果、私はだいぶ信頼資産を失いました。

感情への配慮

個人的には「正しいことこそが正義」だと思っていましたが、他の人はそうではないということも学びました。改めて考えれば人は感情で生きているので当然なのですが。この点を踏まえても、上にあげた要素は他人と気持ちよく働く上では大事なことだと学びました。

2019年のまとめ

そんなわけで、2019年に建てた目標は「本質的な問いを建て、会話する」は目標設定自体がミスってたみたいです。しかしながらも、上記のことを身を以て気がつけたことは大きな資産になったと思っています。

2020年の抱負

今年は昨年の反省を踏まえて、問いを立て、代案をもって解決できる状態を目指そうと思います。正論モンスターからの卒業です。これを達成するためには上記の反省点に加え、代案でチームを動かすための説得力が必要になるため、自分の直感で行動してしまう癖や説明をすっ飛ばしてしまう癖を改善していこうと思います。