世界外れの仕立て屋さん
あらすじ
- 人外(幽霊・怪異・妖怪・獣人・妖精等)を専門とする仕立て屋の話
- シリーズ毎にその人外のために仕立てられた新作の服が出てくる
ストーリー
- 起
- しかしながら、
- 承
- だが、驚いたことに
- 転
- だがしかし、
- 結
設定
- 透明人間として生きることは大変なことばかり
- お化け屋敷のお化けに「お化けがいる」と怖がられる
- 道を歩けば、車に轢かれそうになる
- 動物からは敵愾心を向けられる
- 映画館に行けば、自席に他の人に座られそうになる
- 食べたものが消えるので文化祭では常にマジックのネタにされる
- リモート授業では「いるのかいないのかわからない」と単位を落とされそうにもなった
- 鏡にも映らないので髪を切るのが大変
登場人物
- 主人公1(男):前田賀 汐(まえだが うしお)
- 透明人間の男の子(24歳)
- 確認済みの未確認生物
- 透明なので確認できないが、身分証は持っている(写真はない)
- 職業:ファッションデザイナー兼仕立て屋「Outer World」の店主
- ファッション=透明人間である自分にとって唯一自分を表現する方法
- 生い立ち:小学3年生の頃に10億人に1人と言われる奇病、通称「透明人間病」に罹り、透明人間として生きている
- 小さい頃はいじめられもしたが、大人になった今は理不尽を受け入れながら、ある程度楽しく生きている
- 性格:幼い頃から「普通」を諦めて生きているので、どこか厭世的で飄々としている
- 感情が見えないと言われる
- 声も見えない(吹き出しで表現)ので、基本的には筆談
- フリップ芸が上手い
- 家族は普通の人間
- 父:普通のサラリーマン。寡黙
- 母:よく喋る。明るい
- 妹:兄が透明人間で面倒臭い
- 主人公2(女):藤村 咲希(ふじむら さき)
- 自称主人公の恋人(26歳)
- 主人公は「自分は結婚ができないから」と言って拒んでいるが、咲希は気にしていない
- 美人
- 職業:小説家(最年少での直木賞受賞者):フジムラサキ
- 性格:社交的でたまに仕立て屋を手伝っている
- 一度死にかけた時に「Outer World」に足を踏み入れたことが縁
ビートシート
- オープニング
- テーマの提示
- セットアップ
- きっかけ
- 悩みの時
- 山場1:ターニングポイント1
- サブプロットの進展
- お楽しみ
- 山場2:ミッドポイント
- 不穏の種
- 無の時
- 決心/心の闇
- 山場3:ターニングポイント3
- フィナーレ
- ファイナル
一話
- まだ来るには早いお客様
- 咲希が散歩をしていると、いつもは気にしたことのない場所に服屋があった
- お洒落な雰囲気と個性的な服が飾ってあり足を踏み入れる
- 誰もいないと思っていた店内で突如として服が動き焦る咲希
- 実は透明人間の店主「汐」だった
- 仕立て屋で「着物が欲しい」と駄々をこねて着物を作ってもらうことにする咲希だが、「あなたはまだ早い」と断られる
- どうしてもと食い下がる咲希に「袖を通さないならば良い」という条件で服を作ることにする汐
- 出来上がった服は綺麗な着物(実は死装束)
- 袖を通そうとする咲希を止める汐
- そこで咲希の目が覚め、自分が病院のベッドの上にいることを理解する
- 過労による体調不良
- 汐が止めずに着物を着ていたら死んでいたことを悟る咲希
- しばらくして退院後に汐の店を訪れようとするが、見当たらない
- 夢だったのかと諦めつつ、新作の小説を発表する咲希
- その数日後、自宅に洋服が届く
- 「リメイクしました。あなたの新作が代金の代わりです」の手紙付き
- 届いた服を着て、もう一度、仕立て屋の場所を訪れるとそこに再び仕立て屋「Outer World」がある
- 「あなたは世界の境界が曖昧な人間のようだ」と汐が迎え入れる
- その日から、汐と咲希の奇妙な生活が始まっていく
Memo