
内容紹介
すべては相対的で、唯一絶対の真理や正しさはない―この相対主義の「論理」を相対主義自身にも適用し、極限まで追いかける。その最果ての地で、どのような風景が目撃されるのか?本書では、ルイス・キャロルのパラドクス、マクタガートによる時間の非実在性の証明、デイヴィドソンの概念枠批判、クオリア問題等を素材に、「相対化」の問題を哲学する。相対主義を純化し蒸発させることを通して、「私たち」の絶対性を浮き彫りにすると同時に、その「私たち」も到達しえない“他なるもの”の姿を鮮やかに描き出す。ダイナミックな哲学の思考運動が体感できる名著。
目 次
序章 「地平線と国境線」と「足の裏の影」
第1章 相対主義という考え方
第2章 プロタゴラスの人間尺度説
第3章 相対主義は自己論駁的か
第4章 アキレスと亀とルイス・キャロルの「三者関係」
第5章 相対主義とその周辺
第6章 「枠組み」の問題
第7章 「ない」よりもっと「ない」こと
第8章 「ない」ことの連鎖
第9章 相対主義と実在論の極限における一致
後表紙の解説
すべては相対的で、唯一絶対の真理や正しさはない―この相対主義の「論理」を相対主義自身にも適用し、極限まで追いかける。
その最果ての地で、どのような風景が目撃されるのか?本書では、ルイス・キャロルのパラドクス、マクタガートによる時間の非実在性の証明、デイヴィドソンの概念枠批判、クオリア問題等を素材に、「相対化」の問題を哲学する。
相対主義を純化し蒸発させることを通して、「私たち」の絶対性を浮き彫りにすると同時に、その「私たち」も到達しえない“他なるもの”の姿を鮮やかに描き出す。
ダイナミックな哲学の思考運動が体感できる名著。【解説: 野矢茂樹 】
目次
序章 「地平線と国境線」と「足の裏の影」
第1章 相対主義という考え方
第2章 プロタゴラスの人間尺度説
第3章 相対主義は自己論駁的か
第4章 アキレスと亀とルイス・キャロルの「三者関係」
第5章 相対主義とその周辺
第6章 「枠組み」の問題
第7章 「ない」よりもっと「ない」こと
第8章 「ない」ことの連鎖
第9章 相対主義と実在論の極限における一致